身長:181cm 体重:70kg
一人称:俺・私etc.
二人称:アンタ・オマエetc.
Like:火・酒・違法薬物
Dislike:ルドラ・酔いから醒めること
夢見る奇跡の双子 若く燃える火の蜥蜴
熱に浮かされた若者の一晩のような陽気を持ち合わせているが、テンションが高い時とそうではない時の浮き沈みが激しい。依頼がない時は薬物や酒を常用することで酔っぱらい、思考能力をあえて鈍らせていたことも。元結合双生児でありルドラはその片割れ。二人でいると動きが揃いがちだが、実際はお互いにいい感情を向けていない。
言動は簡単に説明すれば『横暴』『傲慢』、思想は平たく言うと『電波』。人は皆夢の中に生きるという発想の元、好き勝手に生きて周りのことを考慮しないよう振舞い人を弄ぶことに対して全く抵抗を見せず、女子供にも気分次第で暴力を振るうことを躊躇わない。…………抵抗されるたびに楽しそうにはしゃいでいるその様子は、ある意味人間に対して大きな期待を抱いているのかもしれない。
武器は消防斧、あるいは銃。銃は懐に仕舞うだけで滅多に使わない。いつの間にか銃弾が減っていることもある。
主に殺人目的の放火、あるいは思想を代弁するためのテロ。復讐代行も請け負うが、結果的に放火になることがほとんど。悪党番にいたときほど複雑なオプションは受け取らない。ただ彼の好きなようにプランを汲むため、結果的には大惨事になる。
「その噂、火を点けてやろうか。……俺?サラマンダー、ただのサラマンダーだ」
「願えば応える電話の魔神ってのは俺の事さ。ただ、願い事には気をつけろよ。革命の後始末はいつだって革命に火を点けた人間がやるべきだ」
「ルドラ……あいつの話をするな、燃やすぞ」
「金は貰うぜ。この炎はオマエらを照らすんだ、未来の建設費を払わないほどアンタは非常識か?」
「よぉ、ちょっと教えてくれよ。悪党番、今どうなってやがるんだ」
「24歳、2月4日生まれ。つまりアンタは水曜日に産まれたわけか。アンタはその時間のうちどれほどを、誰かに費やしたんだろうなぁ?」
「そいつ、ムカつくなら燃やしてやろうか。……なんだ、つまんねぇの。気が変わったら言え」
「俺たちを使おうと考えた時点で、オマエは俺の玩具だ。その覚悟があったから、声をかけたんじゃねぇの?ん?」
「燃やしてやるよ。俺は夢見る火の蜥蜴のサラマンダーだ。タバコにお家、足元に噂に暴動に焼け木杭。お望みならなんにでも火を点けてやるよ」
「何かが、おかしいんだ。それが、あの場所に来る前からだったか、それとも抜けてからなのか、それが、わからねぇ――」
本名佐藤 焔(サトウ ホムラ)あるいは冠(カムラ)。家の火災の時に死亡したと扱われているため、表社会に生きていれば基本的に名前を知る手段はない。しかし、元結合双生児である『奇跡の双子』としてテレビに出ていたころもあるため、知っている人間ももしかしたらいるかもしれない。
15歳の頃に自身らの頭の中に『アイツ』 の存在を知覚する。両親に確認したところ、『アイツ』は一卵性双生児であった彼等と共に三つ子として生まれる予定だったが、バニシングツインによって消失したもう一人だと知る。知らされなかったことについて『家族であるにも関わらず教えないという「裏切り」を行った』としてルドラを唆して殺害させ、またルドラに唆され放火した。
その際に悪党番からのスカウトを受け、高校に通いながら依頼を受け、元々あった化学への知識やカリスマ性を開花させた。事実、一を聞けば概ね全てを理解できるような万能型の天才であり、医学に特化しているルドラとは対照的である。
『アイツ』については頭の中での存在以外顔も名前も知覚できないため、『アイツ』としか呼んでいない。『それでも一人の人間であるからこそ自由になるべきで、だからこそ助け出したい』と考えており、その点でルドラと対立している。
根本はどこか冷めていながらも好奇心旺盛であることに変わりはない。過去に好奇心のまま五体不満足殺人事件について調べ、フォン・Gを犯人と推定したため彼から酷い仕置きを喰らったことがある。
福秋199の際に『願われたから』という理由で裏切り、音秤指定に。その過程で『アイツ』に精神を侵食され、体の権利を一時期失った。逃亡生活を送る傍ら、自分が何かを間違えたことにうすうす気付いているが、『アイツ』に思考能力の一部を奪われてるためその辺りのことを上手く考えられていない。
音秤として逃げる一方で、悪党番の時と変わらず一介のテロリストとして大量殺人や放火を求める絶えない声に応えている。悪党番と接触することは無いように動くが、『アイツ』が表出している時はその限りではない。
片割れ。頭に『アイツ』を住まわせるもう一人。命未満だと排他する考えに反発している。この溝が埋まることは難しいが、それがなくとも根本の気性が一致していないことがある。
しかしどちらがどちらであるということについて拘りを見せていることもなく、結果として彼らの関係性は彼等でもよくわかっていない。
それは目覚めのための錨。